具体的相続分とは

このサイトの運営責任者の属性を表示した画像で、その内容は、「神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰2-73-7-201、神奈川県行政書士会旭支部所属、はまかぜ行政書士事務所、電話番号0120-97-8786」です。
  • お問い合わせ
  • 遺産相続手続き 支援サービス
  • 鶴ケ峰駅すぐそば / 横浜市各区および大和市に対応
  • 手続の相談・代行(遺産分割、相続税、預貯金、不動産他 )

トップページ > 具体的相続分とは

大見出し用のアイコン

具体的相続分とは

1.基本説明

具体的相続分とは、遺産分割の公平性を実現するために、遺産分割の手続きにおいて、法定相続分又は指定相続分に「特別受益」や「寄与分」を加味して算定される観念的・概念的な割合(分割基準)です。したがって、遺産分割協議の成立前に実体的権利の主張対象として存在するようなものではありません。

上記の理屈は大変分かりづらいので、専門家の方以外は聞き流してもらって問題ありません。よくある「法定相続分又は指定相続分の修正」という説明の仕方が必ずしも正しくないということにご留意いただければ、それで十分です。

「特別受益」や「寄与分」の意味と、これらが存在する場合の具体的相続分の計算方法については、次の解説ページをご参照ください。

特別受益について → 「特別受益の意味と計算方法

寄与分について → 「寄与分の意味と計算方法

2.具体的相続分の法的な性質

具体的相続分の法的な性質が問題となるのは、例えば、民法899条の解釈についてです。民法899条は「各共同相続人は、その相続分に応じて被相続人の権利義務を承継する。」と規定していますが、ここでいう「相続分」が「法定相続分又は指定相続分」を指すのか「具体的相続分」を指すのかが文言上判然としないのです。

この「相続分」の解釈については、「相続分説」に立つ考え方と、「遺産分割分説」に立つ考え方との二つに分かれます。

前者の相続分説では、具体的相続分を法定相続分又は指定相続分の修正と捉え、遺産分割成立の前後を問わず潜在的に存在している実体的・具体的な権利客体であるとみなします。一方、後者の遺産分割分説では、具体的相続分を公平かつ合理的な遺産分割を実現するために観念的に設定される分割基準にすぎないと捉え、実体のある法定相続分又は指定相続分とはそもそも次元の異なる、分割のための単なる目安とみなします。

現在は、判例(平12・2・24最高裁判例など)においても、家裁での遺産分割調停・審判の実務においても、後者の「遺産分割分説」が取られており、一応の決着はついていますが、専門家でもこの両方の考え方の違いを的確に理解している人は少数派のように見受けられます。誤解されやすい面がある難しい論点だとは思いますが、「具体的相続分」が遺産分割を行う際の一種の指標(基準)にすぎないということを取り違えると、特別受益等の考え方・扱い方を誤ってしまう場合がありますので、理解しておくのに越したことはありません。

〒241-0022 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰2-73-7 パミール鶴ヶ峰 201
TEL: 0120-97-8786 (090-5427-4147)  FAX: 045-309-8787